プログラムを書く上で、もっとも基本的なプログラムのひとつである「Hollo World」プログラムは、Javaの場合、以下の手順で作成します。
準備
Javaプログラムを作成する場合、現在は様々な開発環境がありますが、もっともシンプルな方法はテキストエディタを使用する方法です。ディスク上の任意の場所に新規ファイルを作成し、それをメモ帳などのエディタで開きます。
ソースファイル作成例
C:\workspace\HelloWorld.java
※上記例は「C:\workspace」フォルダの中に「HelloWorld.java」ファイルを新規に作成します。
※Javaのソースファイルの拡張子はかならず「.java」にします。
ソースファイルの作成
「Hollo World」プログラムのソースは以下になります。そのままコピー&ペーストでテキストエディタに貼り付けてください。
【HelloWorld.java】
public class HelloWorld {
public static void main (String[] args) {
System.out.println("Hello World");
}
}
上記プログラムを少し詳しく見ると、3つの文からできていることがわかります。
public class HelloWorld {
・・・
}
この文はHelloWorldプログラムの骨格になります。クラスと呼ばれる定義で、通常は一つのファイルに対して一つ宣言し、プログラムはこの中に記述します。
public static void main (String[] args) {
・・・
}
この文はHelloWorldクラスのメイン機能になります。メソッドと呼ばれる定義で、クラスの中に複数宣言することができます。HelloWorldクラスは一つの機能しかないため、mainメソッドしか持ちませんが、複数の機能を持たせたい場合は、このメソッドを複数記述することになります。
System.out.println("Hello World");
この文は「Hello World」という文字列を出力する命令になります。System.out.println() メソッドは引数に指定された値を標準出力に表示するメソッドですので、ここでは渡された「Hello World」という文字列が出力されます。
ここまで作成できたら内容を保存し、ファイルを閉じます。
コンパイル&実行
作成したソースファイルを実行するには、コンパイルという作業が必要になります。コンパイルとは人の書いたソースファイルをコンピュータが理解できるファイルに変換する作業のことで、これにより初めて実行可能なプログラムが作成されます。コンパイルはコマンドプロンプト上でjavacコマンドを実行して行います。正しくコンパイルが行われると、ソースファイルと同じフォルダに「HelloWorld.class」というクラスファイルが作成されます。これがプログラムファイルとなります。このファイルをjavaコマンドで実行することでプログラムが実行されます。
c:\>
c:\>cd c:\workspace ← C:\workspaceフォルダに移動
c:\workspace>javac HelloWorld.java ← javacコマンドでコンパイル
c:\workspace>java HelloWorld ← HelloWorldの実行
Hello World ← プログラムが実行され「Hello World」が出力される
c:\workspace>